≪開会挨拶≫14：00～14：10
≪ 講　演１ ≫14：10～15：40「太陽光発電の市場・技術動向」

　　　　　　独立行政法人産業技術総合研究所　太陽光発電工学研究センター
　　　　　 太陽電池モジュール信頼性評価連携研究体長
　　　　　 　（兼務）実用化加速チーム
　　　　　 増田 　淳　氏

　　　　　【講演要旨】
　　　　　まず、太陽光発電の近年の市場動向について概説した後、太陽光発電の
　　　　　コスト低減のために行われている高効率化、製造コストの削減、長寿命化
　　　　　に関する様々な技術開発について解説します。結晶シリコン太陽電池に
　　　　　関してはウエハの薄型化等の省資源化技術等について、薄膜太陽電池
　　　　　（シリコン系、化合物系）に関しては高効率化技術、高生産性技術等に
　　　　　ついて紹介します。また、将来の低コスト化の切り札として期待されている
　　　　　色素増感太陽電池ならびに有機薄膜太陽電池の技術動向と課題についても
　　　　　解説します。
　　　　　最後に、長寿命化に必須の太陽電池モジュールの信頼性向上技術について、
　　　　　産業技術総合研究所で実施しているコンソーシアム研究の成果を中心に
　　　　　紹介します。

≪ 講　演２ ≫16：00～17：30「コーティングに関するデータベース化とその活用事例
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－ドライコーティングを中心にして－」

　　　　　　独立行政法人　産業技術総合研究所　先進製造プロセス研究部門
　　　　　 集積加工研究グループ　主任研究員
　　　　　 廣瀬　伸吾　氏

　　　　　【講演要旨】
　　　　　　真空分野に関わりが深いドライコーティングを中心として、
　　　　　　コーティングに関するデータベース化とその活用事例を紹介します。
　　　　　　例えば、ＰＶＤ・ＣＶＤデータベースでは、アニメーションによる
　　　　　　真空ポンプの原理や成膜・評価法の原理、機械特性や光学特性などの
　　　　　　膜特性と成膜条件の相関が得られる加工事例データベース、光沢不良
　　　　　　や密着不良などへのトラブル対策データベースなど、豊富な実事例を
　　　　　　閲覧することができます。
　　　　　　また、これらを利用した機械部品の知能化技術や成膜法の高度化など、
　　　　　　コーティング法のデジタル化により、利用者が次世代の熟練者になる
　　　　　　ための指針を得ることを大きな目標にしています。

山口大学公開講座(特別講座)「実用講座　真空技術の基礎と応用」