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全国コーディネート活動ネットワーク 平成26年度第一回中国・四国・九州沖縄地域会議が開催されました

(2014年11月17日掲載)

141106-07
 大学研究推進機構では、11月6日(木)~11月7日(金)、本学において、イノベーション促進人材である産学公コーディネーター(CD)やリサーチ・アドミニストレーター(URA)等を対象とした会議「全国コーディネート活動ネットワーク 平成26年度第一回中国・四国・九州沖縄地域会議~イノベーション創出の更なる発展と夢の架け橋へ~」を開催しました。
この会議は、文部科学省産学官連携支援事業の一環として、産学官に関わるコーディネーター職の確立、若手や後継者の育成を視野に、知見やノウハウの共有化、地域を越えた連携強化を図り、産学官連携活動の発展を狙うコーディネーターのネットワーク事業を推進することを目的として、文部科学省、一般財団法人日本立地センター、山口大学、全国コーディネート活動ネットワークが共同で開催したものです。
 一日目の本会議には学内外から約60名、二日目のワークショップへは約30名の参加者があり、関心の高さが伺えました。

 セミナーでは、文部科学省 坂本産業連携・地域支援課長ならびに経済産業省 地域経済産業グループ 飛矢崎参事官補佐より施策説明をいただいた後、望月産学公連携センター長より、知的財産教育の必修化、URA室の設置といった本学の特色ある取組や、産学連携活動について紹介を行いました。
 また、本学のリサーチ・アドミニストレーターである殿岡裕樹URAより「LEDを利用した新規植物育成技術の開発および植物工場への展開」、清水谷卓URAより「防災・環境保全や環境再生技術の インドネシアへの展開及び普及活動」、広島大学国際連携センター専門職員 中野博子氏より「柿渋タンニンによる抗ノロウイルス剤の開発」のテーマで、それぞれ、大学のシーズを実用化・商品化するに至った経緯やコーディネート支援について講演がありました。

 殿岡URAは、農学部執行正義教授の開発した植物育成技術である「Shigyo法」により、福島県川内村において植物工場を竣工・稼働させるといった研究成果の実用化のみならず、その成果を元にさらに基礎研究を充実させるという理想的な研究モデルの紹介を行い、また、清水谷URAからは、丸本卓哉前学長が、研究成果である「土壌浸食防止と緑化における菌根菌の利用」をもとに県内中小企業である多機能フィルター株式会社と共同開発した緑化シートについて、国内のみならず、海外展開まで積極的にサポートするなど、研究支援人材としての幅広い活動について紹介し、その後の意見交換会も大変活発なものとなりました。

 また、二日目のワークショップは広島大学(文部科学省事業「大学等シーズニーズ創出強化支援事業(COIビジョン対話プログラム)」採択大学)がファシリテーターとなり、「感性」というテーマにより、文部科学省の委託を受けて慶應義塾大学SDM研究科が開発した「イノベーション対話ツール」を用いてのワークショップを行い、デザイン思考のプロセスを導入した新しい産学連携活動の在り方について、各々知識を深めることができました。

 本会議は、産学連携ならびに、それを支援する産学公連携コーディネーターおよびリサーチ・アドミニストレーターの活動について、参加者に多くの示唆と課題を与え、盛会裏に終了しました。

 

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