講演会「温室効果ガス削減への対応」を開催

　産学公連携・イノベーション推進機構では、平成22年1月20日に、環境省中国四国地方環境事務所広島事務所　原田幸也所長をお招きし、講演会「温室効果ガス削減への対応」を開催いたしました。学内外から31名の参加があり、熱心に聴講いたしました。
地球温暖化対策は、地球規模で取り組んでいかなければならない重要な課題であり、昨年9月には、鳩山総理大臣が国連において、温室効果ガスの削減目標として1990年比で2020年までに25％削減を目指す、我が国の中期目標を全世界に向けて宣言されたところです。

　今回の講演では、地球温暖化による平均気温の上昇に伴う異常気象の頻発化、熱中症の増加、農作物への影響等、多方面にわたる被害が予想されるため、早急な対策の必要性を説き、市場メカニズムを通じた対策として、「カーボン・オフセット」や「排出量取引」を中心に、温室効果ガスの削減対策についての説明が行われました。

　25％削減のためには、規制改革、予算・税制、また、国民運動を総動員して「チャレンジ25」に取り組んでいくことが重要であること、特に企業では国内排出量取引制度などの経済措置・対策についての関心が高く、これからの議論を注視していくことが必要であることなど、活発な意見交換が行われました。