2012年11月22日(木)、第3回山口大学大学研究推進機構セミナーを、工学部がある常盤キャンパス先端研究棟3Fセミナー室(宇部市)にて、開催しました。テーマは、日々の産学連携活動や知的財産活動、技術移転活動に深く関係している契約に関するもので、学内外から36名の方にご参加頂きました。
はじめに、大学研究推進機構の三池秀敏機構長から開催の挨拶があり、続いて、講師の金崎雄三郎氏(独立行政法人工業所有権情報・研修館 統括広域大学知的財産アドバイザー)から、「技術契約の基礎と実務にあたっての留意点~すぐに活用できる知財契約実務ノウハウ~」と題して講演がありました。講演では、(1) 契約の意義、(2) 知財契約の典型例と目的、(3) 知財契約の管理、(4) 知的財産と独占禁止法/不正競争防止法、(5) 外国の公的機関・大学・民間企業等との知的財産契約、(6) 実務上問題となる点、(7) 実務上のトラブル、について大変分かりやすく丁寧に説明頂きました。また、講演資料に加え、秘密保持契約書や共同研究契約書、特許実施許諾契約書等の実際に使用されている契約書の逐次解説を別添資料(冊子)として配布頂きました。この別添資料により、講演内容の理解がより深まったと共に、セミナー終了後の振り返り・復習もできることから、実際の契約交渉現場においても活用可能な貴重な資料と言えます。
講演終了後は、学生への秘密保持に関すること、共同出願契約書に関すること、など会場から活発な質問応答・意見交換がなされました。
最後に、大学研究推進機構 知的財産センターの佐田洋一郎センター長から閉会の挨拶があり、終了となります。
また、セミナー後には、工学部生協喫茶室に場所を変え、金崎講師を囲んでの懇親会も行いました。18名の方にご参加頂き、セミナー会場では聞けなかったことなどを含め、有意義な情報交換がなされました。