山口大学大学研究推進機構は、平成26年6月5日(木)、本学において、研究者や学生等を対象としたセミナー「研究ノートの正しい活用法」を、山口大学の技術移転機関である山口ティー・エル・オーとの共催で開催しました。このセミナーは、研究ノートの正しい活用法について理解を深め、研究者や学生のリスクマネージメントやトラブル回避に役立てることを目的に開催したもので、当日は、学内外から約200名の参加者があり、関心の高さがうかがえました。
セミナーでは、始めに、本学知的財産センターの佐田洋一郎センター長より「証拠力を高める研究ノートの正しい使い方」と題した講演が行われ、「研究現場において、研究ノートを使う目的は、研究の信ぴょう性立証、情報の氏素性の確認等のためであり、知的財産管理のためにもこまめな研究ノートの活用を」「研究ノートとシートベルトはしっかりつけていれば、いざというとき自分を護るものです」と呼びかけました。さらに、実物を使った「研究ノートの正しい書き方」についての説明がありました。
続いて、宇部工業高等専門学校の黒木良明教育コーディネーターより「企業での研究ノートの活用事例(知財)」の講演があり、発明の実例を例示しながら、企業における研究ノートの定義や使い方についてご紹介いただいた後、本学大学院理工学研究科の山本節夫教授より「大学での研究ノートの活用法(教育)」と題した講演をいただき、自身の研究室において、学生の教育に即した研究ノートの活用法をご紹介いただきました。
本セミナーは、研究ノートの重要性について、参加者に多くの示唆と感銘を与え、盛会裏に終了しました。