平成25年度山口大学大学研究推進機構セミナー(第1回)「遺伝資源が国境を越えるとき~研究者が無視できなくなった生物多様性条約に関する勉強会~」を開催
(2013年9月4日掲載)
2013年8月5日(月)、吉田キャンパス(山口市)の共通教育棟41番教室で、本年度第1回機構セミナー「遺伝資源が国境を越えるとき~研究者が無視できなくなった生物多様性条約に関する勉強会~」が開催されました。これは、1993年生物多様性条約の発効、2010年に締結された生物多様性条約の名古屋議定書を受けて、遺伝資源の提供国が遺伝資源を含む可能性のある試料の海外への持出しを厳しくしている状況があり、山口大学の研究者も特に生物系試料を海外から我が国に持ち込む場合に思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があることから、関係する研究者や研究支援者を対象に開催したものです。セミナーでは、遺伝資源の学術研究利用について生物多様性条約の啓発を図るために設置された国立遺伝学研究所ABS学術対策チームから専門家をお招きし、研究者や研究支援者が知っておくべき留意点について解説していただきました。参加者は教員・研究者・契約担当等の事務職員・知財関係者・URA等、約35名でした。
セミナーの前に、あらかじめ希望があった研究者を対象に、別室で個別相談会が行われました。(1件)
セミナーでは、冒頭に大学研究推進機構の三池秀敏機構長の開会挨拶があり、次に、遺伝研知的財産室ABS学術対策チームの森岡チーム長から「遺伝資源研究と生物多様性条約」と題して、生物多様性条約や名古屋議定書に関する説明がありました。その後、知的財産室の鈴木室長から「名古屋議定書(国内措置)の現状と今後」と題して、今後の国の対応についての紹介がありました。いずれも多数の具体例を挙げた非常に分かり易いものでした。その後の質疑応答でも、多数の意見や要望が続出し、非常に充実した会合となりました。最後に、知的財産センターの佐田センター長が閉会挨拶をいたしました。
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