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「第一線のジャーナリストが明かす!成功率が高まる産学官連携コミュニケーション術~研究者・技術者・産学連携担当者の情報発信力を高める~ 機構セミナー(第1回)」を開催

(2011年8月9日掲載)

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 8月1日(月)に常盤キャンパスの先端研究棟3Fセミナー室において、産学公連携・イノベーション推進機構セミナー(第1回)【第一線のジャーナリストが明かす!成功率が高まる産学官連携コミュニケーション術~研究者・技術者・産学連携担当者の情報発信力を高める~】を開催し、学内外から47名の参加がありました(学外15名、学内32名)。東京や四国、九州といった遠方からの参加者も見受けられました。
 本セミナーは、研究者や技術者、産学官連携担当者のコミュニケーション術、特に情報発信力を高めるコツ、ポイントについて理解を深め、産学官連携の成功率を上げるために活用することを目的に開催しました。
 三池機構長から、コミュニケーションは企画力にも通じる、との挨拶に続き、日刊工業新聞社・論説委員兼編集局科学技術部編集委員の山本佳世子講師から、科学技術をはじめとするコミュニケーションのポイント、媒体によって異なる記事の比較、研究成果のリリース用紙の書き方等について講演が行われました。コミュニケーションの最大のポイントとしては、特に情報発信においては相手にとって有益な情報を(受け手を思って)発信する、正確さよりわかりやすさを重視して発信する、といったジャーナリストならではの観点からお話を頂きました。また、同じテーマに関する記事でも新聞社、雑誌社といった媒体によって違いがみられること、受け手側の印象(どれが良い記事か、わかりやすい記事か)が違うことを、実際の記事の例を用いてわかりやすく解説頂きました。さらに、産学官連携の記事分析に関する新聞記者ならではの研究についても紹介頂きました。配布資料(新聞記事)の音読を聴講者が行ったり、随時質疑を受け付けたりしながら、適度な緊張感の中で聴講者全員が知らず知らずのうちに引き込まれた、まさに双方向のコミュニケーションが自然成立した講演でした。会場からもたくさんの質問があり、活発な質疑応答がなされました。最後に、山本副機構長から、大学の教員は正確にしかも詳細に説明すればするほど必ず相手にきちんと理解してもらえるだろうとの思いが強すぎて、専門外の一般の人にとってはむしろわかり難い表現にしてしまいがちなので、産学官連携において間に入るコーディネータの役割は重要である、とのまとめの挨拶がありセミナーを終了しました。