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「シリーズ第1弾!オープン・イノベーション戦略セミナー~福岡LSIクラスターと大阪ガスのオープン・イノベーション戦略とは~ 機構セミナー(第3回)」を開催

(2011年9月26日掲載)

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 9月8日(木)、常盤キャンパスの先端研究棟3Fセミナー室において、産学公連携・イノベーション推進機構セミナー(第3回)【シリーズ第1弾!オープン・イノベーション戦略セミナー ~福岡LSIクラスターと大阪ガスのオープン・イノベーション戦略とは~】を開催し、学内外から23名の参加がありました。(学内15名、学外8名)。
 近年、グローバル化、製品開発のスピード化、顧客ニーズの多様化等、取り巻く環境の変化に対応するために「オープン・イノベーション戦略」を掲げ、自社の技術シーズや開発課題を公開し、他企業・大学等と積極的に共同研究を推進する企業が着実に増加しています。本学としても、こうした企業の動きを積極的に情報収集し、共同研究・受託研究に繋げていくことが重要かつ不可欠な活動になるとの考えから、オープン・イノベーションに積極的に取り組んでいる産・学・官、あるいは地域の活動に関する情報を、学内、あるいは地域の産学連携関係機関等に提供するため、「オープン・イノベーション戦略セミナー」をシリーズで開催することとしました。
 今回は、その第1弾として、福岡県の先端LSI開発クラスター及び大阪ガス株式会社における取組みをご紹介いただくとともに、今後共同研究に発展可能性のある技術課題等について具体的に公開していただくよう企画しました。
 セミナーでは、まず、福岡先端システムLSI開発クラスター事業総括の大津留榮佐久講師から、「福岡先端システムLSI開発クラスターの戦略と今後の展開」と題して、いわゆる知的クラスター事業として各地で取り組まれているプロジェクトの中でもS評価を受けている同クラスターの事業展開状況や次期プロジェクトの理念や概要を紹介いただきました。プロジェクトごとに、大企業、中小企業、ベンチャー企業、ユーザー企業、グローバルパートナー企業等で構成するチーム制で取り組むことが有効であること、また、スピード感をもって、かつ着実に実行していくこと、そのためにコーディネータの役割りが重要であること等、示唆に富んだお話となりました。また、今後、地域科学技術イノベーションプラットフォーム構築に向け、山口をはじめ各地域のクラスターとの連携を強化したいとの意向を示されました。
 続いて、大阪ガス株式会社技術戦略部オープン・イノベーション室長の松本毅講師から、「大阪ガスのオープン・イノベーション戦略と技術課題」と題して、オープン・イノベーション戦略の重要性や同社の取り組みについて紹介がありました。「スピード」、「性能向上」、「投資効率向上」には、オープン・イノベーション戦略が有効であること、技術課題は要素技術ごとに分解して分かりやすく公開することなど、具体的事例を上げて紹介がありました。併せて、同社の技術課題7つの領域、55テーマの紹介がありました。
 本セミナーは、大津留、松本両講師から、今後、オープン・イノベーションの推進にあたり、山口大学との連携を深めていきたい旨の話しがあり、また、出席者からは「オープン・イノベーションの重要性や利点が理解できた。」、「今後、企業との連携でニーズを引き出す際の説明に使える。」といった実践的な感想から、「目からウロコだった。」、「夢のある話が聞けた。」など、刺激的であったとの感想も多く寄せられました。