平成24年12月16日着任、高野 愛先生の研究室を紹介します。
高野先生は、共同獣医学部 病態制御学講座にテニュアトラック准教授として着任されました。
先生は動物由来感染症の一つであるマダニ媒介性感染症の研究をしておられます。マダニ媒介性感染症とは、ダニの一種であるマダニが病原体を持っており、動物や人間がマダニに咬まれることで感染・発症する病気です。この病気の制御のためには、マダニはもちろん、家畜や野生生物の生態系も含めて病原体の維持・伝搬の経路を解明する必要があり、先生はそのために、国内はもちろん世界各地のフィールドに出掛けて研究をされています。
【採取したマダニ】
【実験室の様子】
実験室は居室の隣にあり、冷凍庫、安全キャビネット、実体顕微鏡、倒立顕微鏡などが設置されています。
【安全キャビネット】
試料がもっている菌を外部に出さず、外からの菌の侵入も防いだ状態で処理が可能な設備です。
試料の解剖などの微小操作をするための顕微鏡です。左右からLEDライトを照射し観察します。双眼で立体視ができ、上部のカメラより画像を左の画面に映すことが可能です。画面に映っているのは、イエダニの画像です(録画。マダニではありません。)。
【倒立顕微鏡】
試料をシャーレやスライドガラスの下から観察する顕微鏡です。培養液中の細胞などをそのまま観察することができます。