シンポジウムは、九州工業大学 鹿毛浩之理事・副学長による開会挨拶で始まり、文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課人材政策推進室長 唐沢裕之氏から来賓挨拶として、若手研究者の活躍促進、科学技術イノベーション人材の育成施策についてご紹介頂きました。 次に基調講演が行われ、科学技術振興機構プログラム主管 榎敏明氏の講演では、テニュアトラック制度が導入された背景や実施状況・今後のビジョンについて、様々なデータを用いてご講演頂きました。続いて、駐日英国大使館貿易・対英投資部再生医療・ライフサイエンス専門官 並木幸久氏の講演では、「創発」をキーワードに、日本と世界を比較しながら、次世代型グローバルイノベーションにおける現状の問題点・今後の取組についてご講演頂きました。 その後、4名のテニュアトラック教員による講演では、九州工業大学若手研究者フロンティア研究アカデミー 福間 康裕准教授及び川原 知洋准教授が登壇し、また、山口大学 樋山 恭助准教授及び佐古田 幸美助教が登壇しました。講演内容はテニュアトラック教員としての活動状況や自身の研究内容、今後のビジョン等であり、その後の質疑応答では、テニュアトラック教員同士が互いに質問し、意見交換する場面もありました。 最後に「次世代・創発型教育による人材イノベーション」をテーマに行われたパネルディスカッションでは、並木氏がモデレータを務め、九州工業大学若手研究者フロンティア研究アカデミー 金子大作准教授、山口大学 樋山恭助准教授、東洋鋼鈑株式会社事業推進室バイオチップ技術グループリーダー 山野博文氏、株式会社MOT総合研究所上席研究員 糸原義人氏の4名が登壇し、イノベーションや産学連携、ベンチャー企業に関する様々な課題について、テニュアトラック制度を絡めた内容で、今後の制度発展に向けての活発な意見交換が行われました。 閉会の挨拶では、山口大学 岡正朗学長が「このシンポジウムを通して参加者がエンカレッジし、今後の両大学、そして日本の発展に寄与できる機会になることを期待します」と述べました。
山口大学と九州工業大学では、今後もテニュアトラックの普及・定着、そしてより良い研究の推進に向けた取り組みを行っていきます。
熱心に聞き入る参加者 |
シンポジウムに参加した講演者等について |
パネルディスカッション |