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平成23年度テニュアトラック制度に関するシンポジウムを開催 2012.01.30

 1月27日(金)、常盤キャンパス先端研究棟で、平成23年度テニュアトラック制度に関する公開シンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、文部科学省科学技術人材育成費補助金テニュアトラック(以下、TT)普及・定着事業[機関選抜型]における事業の一環として、制度導入の意義について理解を共有し、効果的促進を図ることを目的としており、学内外の関係教職員合わせて約60人が参加しました。

シンポジウムでは、丸本学長挨拶の後、先行実施機関である東京農工大学・工学研究院の中川正樹教授が、「TT先行実施機関の経験から―導入・定着への取り組み―」と題し、事業の運営体制やTT教員の公募など同大学の制度導入の事例を交えながら、制度を導入する際のポイント、導入後のメリットや配慮すべき事項について説明しました。実際に、同大学のTTの制度設計や拠点の立ち上げに若手人材育成拠点長として携わってこられた中川氏の話に、参加者たちは熱心に耳を傾けていました。質疑応答では、予定の時間を超過するほど多くの質問がありました。 また、中川氏の講演の他にも、本学の大学院理工学研究科副研究科長の堀憲次教授が、山口大学における事業申請概要を説明し、大学院医学系研究科長の佐々木功典教授および理工学研究科長の田中和広教授が、それぞれの研究科におけるTT制度の導入についての取り組みおよび現在の状況などを紹介しました。

公開シンポジウム後、研究者グループと事務グループに分かれて行われた意見交換会では、研究者グループは、TT制度導入によるこれからの人材育成に関しての議論がされ、事務グループは、制度の整備についてをテーマに、参加大学それぞれの実状や方針などの説明が行われました。制度に関するさまざまな疑問をぶつける姿が見られるなど、活発な意見交換が行われ、参加者にとっては今後に向けて参考となる情報を得ることができた有意義な時間となりました。 その後の情報交換会にも多くの方が参加し、盛況のうちに終了しました。

本学は、TT制度をより充実させ、若手研究者が自立して研究できる環境の促進を図り、研究力の向上を目指していきます。

   



 



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