山口大学の研究者・知的財産センターとコクヨ株式会社は、発明者の権利を守るための研究ノート「RESEARCH LAB NOTEBOOK リサーチラボノート」を共同開発し、平成17年4月から全国の大学生協やコクヨ取扱店、山口TLOで販売しています。
このノートは、大学にとって重要な知的財産保護のために、研究・発明の内容、経緯の記録改ざん防止の工夫が施されています。例えば、「連続ページ番号が打ってある」「特殊な糸で綴じてあるので破ったり付加してもすぐに分かる」「確認者の署名・捺印欄がある」などです。特に日付の確定は、研究ノートの証拠力をより上げるもので大事な作業となります。
更に、平成23年2月からは、従来のスタンダードタイプ、ポータブルタイプ、ハード表紙タイプに加え、普及タイプである、「エントリーモデル」が加わりました。
「エントリーモデル」は、ページの抜き差しが一目でわかるように、改ざん防止用の特殊な模様のパターンをノート側面に印刷して証拠力を高め、無線綴じ製本で見開き性を確保しました。さらに書籍印刷からノート印刷方式を採用するなどの数々の工夫により、価格をスタンダードタイプの約3分の1にまで下げることができました。同じサイズ・枚数のキャンパスノートとほぼ同価格で、入手しやすくなっております。特に学生、院生の皆さまにお勧めしたいノートです。
現在、山口大学の知財教育拠点活動(SD)の一環として、大学研究推進機構 知的財産センター長 佐田洋一郎教授を中心に、各大学や研究機関等に対して本研究ノートの普及を図っております。
※なお、研究ノートの使い方については、日本学術振興会で発表されました「科学の健全な発展のために」-誠実な科学者の心得-の中でも、本研究ノート「リサーチラボノート」が紹介されています。
(編者:独立行政法人日本学術振興会 発行者:池田和博 発行所:丸善出版株式会社)
関連ページ:コクヨS&T株式会社「リサーチラボノート」