学長・理事とテニュアトラック教員との懇談会を開催しました

平成30年4月26日(木)、吉田キャンパスにて学長・理事とテニュアトラック教員との懇談会が開催され、岡正朗学長をはじめ理事4名とテニュアトラック教員6名が参加しました。

懇談会は、学長・理事においてはテニュアトラック教員の研究活動を確認することで研究環境の充実やテニュアトラック制度の推進など管理運営に繋げる場とし、テニュアトラック教員においては、大学の機能強化を図るための若手の意見を執行部に伝え、研究活動へのモチベーションを高めることを目的としており、今回で6回目の開催となります。

初めに、岡学長から「優秀なテニュアトラック教員がどんな研究をされているか聞きたい。研究を進めるためにどうしたら良いというような要望も出して欲しい。親しく話すことができる良い機会であり楽しみにしている。」との挨拶がありました。引続く出席者の紹介の後、最近着任された2名の教員からスライドを使って自己紹介と研究の紹介がされました。

今年3月に着任された創成科学研究科(工)の吉田准教授からは、水素製造のための水の電気分解に用いる触媒の作用機序の解明や高効率化を目指した研究が紹介されました。これに対して、分析技術の詳細、学内の施設(ものつくり創成センター、ナノプラットフォーム)との連携など多数の質問がありました。

今年4月に着任された時間学研究所の小山講師からは、人間の対話や記憶をロボットや人工知能(AI)を用いて解明することを目指した研究が、動画も交えて紹介されました。これに対しても、記憶とは何か、AIの導入により社会はどう変わるか、(小山講師の専門である)哲学を共通教育の科目で教えようとする場合に何を教えるか、など質問が相次ぎ、参加者それぞれの立場からの議論が続きました。

その後の自由討論では、電子ジャーナルや、子育てと研究活動との両立に関する話題が出ました。また、岡学長からは他部局との人的ネットワークの構築などいろいろなことに挑戦して新しい学問を育てて欲しいとの要望が伝えられました。今回の懇談会は、当初予定していた時間を、貴重な機会ということで直前に延長したものでしたが、その時間も更に超過してしまい、議論が尽きない中、終了しました。

参加者の集合写真

前列向かって左から、金助教(創成(農))、吉田准教授(創成(工))、岡学長、小山講師(時間学研究所)、元木助教(創成(理))
後列向かって左から、堀理事・副学長、田中理事・副学長、渋谷助教(共同獣医学部)、寺尾助教(時間学研究所)、古賀理事・副学長、福田理事・副学長