2021年10月1日着任、白石レイ先生の研究室を紹介します。

白石先生は大学院創成科学研究科工学系学域に准教授(テニュアトラック)として着任されました。居室は常盤キャンパス工学部本館の3階です。

白石先生は、今まで住民参加型の住宅(コーポラティブ住宅=住民が協同して作る集合住宅)の研究をしてこられました。特にフィリピン・マニラでの国の政策(People’s Plan)による10万世帯規模のコーポラティブ方式による防災型集団移転についての調査に重点的に取組まれ、次世代の社会住宅政策や地域コミュニティの維持手法に関する多大な研究成果を挙げられました。この他に、スイス・チューリヒにおける組合所有住宅、オーストラリア・メルボルンの限定営利団体による住宅、国内地方都市におけるコンパクトシティ・公営団地・大規模分譲団地に関する研究でも成果を挙げておられます。

白石先生は、工学部図書館のリニューアルでは他の建築系教員と共にデザインの監修をされ、什器の配置や選定を手掛けられました。その結果図書館のイメージが一新されたことは本学のホームページでも紹介されました。
http://www.yamaguchi-u.ac.jp/news/_9040/_9300.html )(写真1)

写真1 白石先生(工学部図書館にて)

白石先生は、今後も住民参加型住宅の研究をさらに発展させたいとのことです。この研究では、旧来の工学の範囲を超えた、人間活動や社会政策等に及ぶ広い分野の知見が必要です。今後、人文・社会系分野の研究者との情報交換により、成果が更に拡大することも大いに期待されます。