学長・理事とテニュアトラック教員との懇談会を開催しました

令和3年8月3日(火)吉田キャンパスにて、学長・理事とテニュアトラック教員との懇談会が開催され、岡正朗学長をはじめ学長・理事5名とテニュアトラック教員8名が参加しました。

冒頭、岡学長から若手教員への期待や研究の面白さが表明され、その後、前回の懇談会(令和2年8月)から今までに新たに山口大学に着任された2名のテニュアトラック教員から、スライドを使ってご自身と研究の紹介がありました。

今年3月に着任された医学系研究科(保健学専攻)の富永直臣助教からは、乳癌の脳への転移機構や老化に関与するといわれているエクソソーム(細胞から分泌される顆粒状物質)の研究や、筋ジストロフィーの原因の一つとされているある種のタンパク質の変異を検出する方法に関して特許を申請中であることなどが紹介されました。それに対して、岡学長、谷澤理事から研究テーマを生かした学内共同研究促進の提案がありました。

今年4月に着任された創成科学研究科(工)の蓮池里菜助教は、鋼製の橋の劣化をもたらしインフラの破壊につながる、腐食の評価を研究されています。懇談会では、腐食の原因の一つである凍結防止剤を変更した場合の効果や、ロボットによる点検や画像データによる腐食評価、腐食に強いステンレス鋼を桁端部に使う研究、などが紹介されました。それに対して、ダイバーシティ室のAI研究を支援するプロジェクトの紹介や、インフラの耐久性に対する国土交通省の対応に関する質問がありました。

その後の自由討論では、昨年度に開催した学内の研究交流イベント「私の研究紹介します」に展示された教員から会場の様子や訪問者の反応が報告されました。一方、学外の企業等に対しても交流の場が必要ではないかという提案もありました。日頃の研究活動に関しては、研究マンパワーが不足しているという報告に対して、同じような研究をしている教員と知り合いになることで協力を得るという提案が示されました。この他、学生に研究室に来てもらうためには授業も重要、などの話題が出て、盛会のうちに終了しました。

参加者の集合写真 参加者の集合写真

前列向かって左から、石井治之准教授(創成(工))、妻鹿良亮助教(創成(農))、富永直臣助教(医(保健))、
岡正朗学長、蓮池里菜助教(創成(工))、今井啓之助教(共同獣医学部)、相田紗織助教(創成(工))

後列向かって左から、吉田真明准教授(創成(工))、上西研理事・副学長、松野浩嗣理事・副学長、田中和広理事・副学長、
谷澤幸生理事・副学長、小坂慎治理事・副学長、小山虎講師(時間学研究所)

懇談会の様子 懇談会の様子