農学部生物資源環境科学科1年生の市川裕咲さんが、2019年度パテントコンテスト(君のひらめきを特許権にしよう!)において優秀賞を受賞しました(応募724件のうち優秀賞30件:特許出願支援対象)。
パテントコンテストとは、文部科学省や特許庁などが主催しているコンテストで、日本の次世代を担う高校生や大学校生等が、自ら考え出した発明について応募し、優秀なものについて優秀賞(特許出願支援対象)として表彰し、実際に特許出願等を支援するものです。
市川さんは、この度のパテントコンテストに、アシナガバチの飼育に関連した「ハチ用巣箱」についての発明で応募しました。
<発明の概要>
アシナガバチは農作地の害虫を捕食してくれる益虫でもありますが、人が刺された際はアナフィラキシーショックを起こすこともあり飼育の際は注意が必要です。
アシナガバチを専食する天敵としてヒメスズメバチがおり、アシナガバチは巣を襲われたとき、巣を放棄してしまうケースもあることが知られている飼育が難しいハチです。
そこで、市川さんは、この課題を解決するだめに、大きさを自由に変えられるハチの出入り口を持ち、安全にアシナガバチの飼育・運搬が可能で、ヒメスズメバチからも保護できる飼育器を発明しました。
東京で予定されていた表彰式(2020年3月9日)は新型コロナウイルスの影響で中止となりましたが、3月6日には無事、特許出願を終えました。
市川さんは、引き続き、権利化に向けた手続き、試作品づくりと実証実験、社会実装(山口TLO)の支援を受けて)など、
知的創造サイクル(創造・保護・活用)の実現に意欲を燃やしています。