去る、2007年9月12日から14日までの3日間、東京有楽町にある東京国際フォーラムにおいて「イノベーション・ジャパン2007-大学見本市」(主催:(独)科学技術振興機構(JST)、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、共催:文部科学省、経済産業省、内閣府、日経BP社)が開催されました。イノベーション・ジャパンは大学の最先端技術シーズと産業界のマッチングをはかる国内最大規模の産学連携イベントです。本年度は展示会、新技術説明会、その他セミナー、プレスを合わせた全期間の来場者数が約4万4千人で、昨年を5千人程度上回りました。この数字から、各企業が産学連携への関心を一層高めていることがわかります。
大学シーズの企業とのマッチングはイノベーションの実現に向けた第1歩であり、山口大学もこの機会を毎年活用し、産学連携の推進に役立てています。山口大学からは今年、山口TLOブースと合わせて以下の5件の技術シーズを出展しました。さらに、知財本部からは、知的財産権の保護の観点から評価が高いラボノートの次世代版、電子版ラボノートのプロトタイプを、共同開発先のコクヨと日本初で公開し、大きな反響がありました。
大学シーズ5件の訪問者数を合わせると約900名にのぼり、その中でより具体的な技術説明を受けていただいた方は合計300名以上でした。一方、知財本部ブースでは、約300名の来場者に、コクヨの協力でラボノート(リサーチラボノート)の無償配布も行い、知財文化の普及・啓蒙に努めました。
展示と合わせて行われた技術シーズの発表会「新技術説明会」には、どれも会場の定員を超える参加者があり山口大学出展技術への注目度の高さがうかがえます。既にいくつかの企業からは研究室訪問の依頼を受けています。現在、産学公連携・創業支援機構と山口TLOでは、これらの企業を中心に共同研究や技術移転へ向けた積極的な活動を行っています。