博士後期課程で学んでいる大学院生が自らの研究を3分間で紹介する「未来博士3分間コンペティション2018」(未来を拓く地方協奏プラットフォーム主催)が、平成30年9月15日(土)に東広島市内で開催され、本学からの4名を含め、9大学31名(英語部門16名、日本語部門15名)の博士課程学生が、約280人の聴衆の前でスピーチを行いました。
出場者は、①研究のビジョンと重要性は伝わったか、共感できたか、②研究の内容に魅力を感じたか、ワクワク感じられたか、③研究の成果は斬新であったか、驚きがあったか、④プレゼンテーションは一般の人にも分かりやすかったか、の審査基準により、プレゼンテーション力を競い合いました。
審査の結果、本学からは創成科学研究科(理学)自然科学専攻の田代啓悟さんがオーディエンス賞(日本語部門)と戸田工業賞を受賞しました。田代さんは現在、可視光領域で動作する光触媒を開発しています。プレゼンテーションでは、「太陽と一緒に地球をお掃除!」と題して、光触媒が環境浄化の切り札であること、現在のものは主に紫外線で動作しており、太陽のエネルギーを有効利用しているとは言えないが、可視光で動作するものがあれば浄化能力が格段に上がる可能性があること、そして実際にそのような光触媒を開発し、実験の結果、有害物質が分解されたことを分かり易く説明しました。その結果、オーディエンス賞(聴衆の投票で決まる賞)の日本語部門と、戸田工業賞のダブル受賞に至ったものです。
田代さんにはプレゼンテーション後の休憩時間にも熱心に質問される方がおられ、この研究への関心の高さがうかがわれました。なお、本学はこのコンペティションに毎年参加しており、毎回受賞者を出しております。
オーディエンス賞 表彰式
※「未来博士3分間コンペティション2018」開催報告(広島大学ホームページ)
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