令和3年(2021)年4月1日,大学院創成科学研究科(工学)社会建設工学分野に助教(テニュアトラック)として着任された蓮池里菜先生が,6月4日第2期HIRAKU-Globalプログラム育成対象者として選抜されました。
研究室は常盤キャンパス機械・社建棟の6階です。
蓮池先生はこれまで,橋梁,中でも鋼橋の維持管理に関する研究を進められてきました。鋼橋の劣化要因の一つである腐食劣化は,海からの飛来塩分や,冬季の凍結防止剤に含まれる塩化物により促進されます。この塩化物に起因した腐食の抑制を目的に開発された,非塩化物系凍結防止剤や防錆剤の腐食抑制効果について,さび組成に基づいた評価方法を構築してこられました。また,効率的な維持管理の実現に向け,橋梁点検時に撮影可能な外観画像を用いた,ディープラーニングを活用した腐食劣化程度判定方法の構築に向けた研究も進めておられます。
近年ではこれらに加え,鋼橋の桁端部に耐食性に優れたステンレス鋼材を適用した高耐久橋梁の実現に向け,併用した場合に発生が懸念される異種金属接触腐食に対し,大気環境下での発生要因の明確化とその抑制手法の提案に向けた研究も実施されています。