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平成26年度第1回特許情報検索講習会を開催

(2014年11月17日掲載)

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大学研究推進機構 知的財産センターの主催で、「平成26年度第1回特許情報検索講習会」が、8月に常盤キャンパス(宇部地区)で、9月に吉田キャンパス(山口地区)で、それぞれ連続2日間コースで開催されました。
本講習会は毎回、学内の教員・職員、学生・院生等向けに行うとともに、地域連携の一環で、学外者(他大学、自治体、企業等)にも開放しており、好評を博しています。
今回の平成26年度第1回は、初の取組みとして、学内の学生・院生向けの平成26年度前期集中講義/知財展開科目(知財情報の分析と活用)の中に組み込んで実施しました。

主な講師は、元特許庁審査官で岡野特許商標事務所所長の岡野卓也弁理士で、特許基礎知識,特許情報検索、特許マップ作成についての講義が、パソコンと山口大学特許検索システム(YUPASS)、特許電子図書館(IPDL)の検索ツールを使って実践方式で行われました。

本講習会は、平成16年度から毎年続けて開講して、「特許情報検索インストラクター養成」のための講座も兼ねたものであり、多くの実習を交えて『丁寧にわかりやすく』説明され、常盤キャンパス(宇部地区)では24名、吉田キャンパス(山口地区)では13名の、合計37名の学生・院生が熱心に受講しました。受講後のアンケートには、「この講習会は、初心者にとってわかりやすい内容で非常に有意義な講習会であった。」との感想が多くみられました。
また、実技試験の結果、合計20名が特許情報検索インストラクターに認定されました。

この特許インストラクター制度は、平成16年度から毎年実施しており、文部科学省や他大学等からも高い評価を受けているところですが、特許インストラクター制度の効果については、学生インストラクターの実践的な知的財産活動の参画により、知財人材の育成が図れ、知財を重視する企業等への就職活動に効果が発揮されています。
また、大学においては、①学生インストラクターが、教員の研究テーマに関連する特許情報の提供、特許出願関連資料・データの整理等を支援することで、教員が研究に専念できる環境を作ることによる研究者支援活動の推進、②学内自前検索による出願時の弁理士費用低廉化等で法人運営費の節減、等々にもつながっています。
今後、知財教育や就職活動、研究活動推進のためにも本制度を大いに活用いただきたいと思います。

今年度第2回目は、広く学外者(他大学、自治体、企業等)にも開放し、平成27年3月に開催する予定です。

(注)上記事業は、文部科学省が中心となって取りまとめた「研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化、及び研究開発等の効率的な推進等に関する法律」の第40条第3項の「大学における研究開発の効率的推進を図るために、特許情報の活用に努める」ことを推進するために、本学において独自に企画されたものです。