「第110回コンソーシアム人材セミナーin山口」を開催しました

 11月12日(木)、常盤キャンパスの工学部D11講義室において、「第110回コンソーシアム人材セミナーin山口」を開催し、教職員・学生など約50名が参加しました。今回のセミナーは、大学院創成科学研究科博士前期課程の授業である「キャリアデザインⅠ」としても認定されたものです。

 冒頭、西形孝司教授(応用化学)から開会挨拶があり、引続いて北海道大学大学院博士後期課程出身で、現在LG Japan Lab株式会社 Display研究室の責任研究員である高城淳氏により、「企業における研究と必要とされる人材」と題した講演がありました。

 講演では、ご自身の紹介の後、有機EL (エレクトロ・ルミネッセンス=電子発光素子)を用いたディスプレイの最近の動向(二画面のスマートフォン等)が紹介されました。続いて、企業では自分が企業の顔になって活躍する必要があるが博士の学位を持つことは大学などから信頼されるので成功につながること、大学では学会発表などプレゼンや、研究がうまく行かないときでもくじけずチャレンジする精神の涵養が重要であること、等の説明がありました。その後、勤務先であるLG Displayの紹介があり、外資系企業と日本の企業との違いや、今後AI(人工知能)の進展により職業の淘汰も考えられる中でも技術者という職業は残るであろうということについても話されました。その後、博士の学位取得のメリットを列挙され、今や理科系では就職に困ることはまず無いことにも言及されました。締めくくりに、博士後期課程を送られた研究室の座右の銘であった「深は新なり」(研究を深く掘り進めると、新しいテーマが見つかる)という言葉が紹介され、講演は終了しました。

 講演を受けて、西形教授から、現在韓国のドル箱になっている有機ELは、韓国企業が大量の博士を投入して製品化にこぎつけたものであり、日本でもこのような流れが必要、とのコメントがありました。時間の関係で時間中の質疑応答は1件のみとしたため、セミナー終了後も講師を囲んで質疑応答が続きました。

                   セミナーの様子



 

   

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