「第72回 コンソーシアム人材セミナーin山口」(講師=元海洋研究開発機構、現在(株)ベッツ)を開催しました

 1月22日(火)、常盤キャンパスの工学部D12講義室において、第72回コンソーシアム人材セミナーin山口「地球深部探査船「ちきゅう」の挑戦」を開催し、教職員・学生など約30名が参加しました。

 冒頭の兵動正幸教授(特命)の開会挨拶に続き、現在(株)ベッツ技術顧問で元海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球深部探査センター(CDEX) 副センター長の小林照明氏から、表題の講演がありました。小林氏は本学工学部資源工学科の出身です。

 講演では、JAMSTECが所有する地球深部探査船「ちきゅう」による調査の概要から始まり、深さ1万メートル近く(水深4000メートル含む)までの掘削技術、海流や気象変化に対応する仕組み、船を安定に保つ仕掛けなど、調査を支える数々の技術が分かり易く解説されました。また、最新のプロジェクトである南海トラフのプレート沈み込み部分の調査についても説明があり、JAMSTECの組織やこのプロジェクトに関係する山口大学のOBや関係者も紹介されました。講演では更に、JAMSTEC退職後に国際協力機構(JICA)のプロジェクトで、ケニアで地熱発電のために深さ2000メートルの井戸を、「ちきゅう」と同様の技術を使って掘削した経験が、現地の様子や人間関係も含めて紹介されました。

 質疑応答では、技術的な内容やJAMSTECへの就職に関する質問が多数出て、小林氏からはそれぞれ懇切な回答をいただきました。またJAMSTECにインターンシップに行った学生からも体験談が披露されました。

 講演後のアンケートでは、「スケールの大きな仕事に山口大学OBが関与していることが分かり刺激になった」などの感想が寄せられ、学生にとってたいへん有意義な講演であったことを示していました。




                   セミナーの様子

 

以上

 


 

   

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