ジョイントセミナー「グローバル化時代の研究者・技術者−技術系社員の海外駐在経験談」を開催しました

7月18日(水)、常盤キャンパスの工学部D31講義室(遠隔=吉田キャンパス理学部310室)において、ジョイントセミナー「グローバル化時代の研究者・技術者−技術系社員の海外駐在経験談」を開催し、教職員・学生など20名以上(他に吉田キャンパスで4名)が参加しました。このセミナーは、大学院創成科学研究科キャリアパスデザイン推進室の博士後期課程学生向けの授業科目「キャリアデザイン2」と、「未来を拓く地方協奏プラットフォーム」事業の「第69回コンソーシアム人材セミナー in 山口」との連携で実現したものです。

冒頭の浜田純夫名誉教授(キャリアパスデザイン推進室アドバイザー)の開会挨拶に続き、安川電機みらい館(北九州市八幡西区黒崎)館長の岡林千夫氏から、表題の講演がありました。岡林氏は本学工学部電気工学科のご出身で、安川電機株式会社に入社され、本社で産業用ロボットの開発をされた後、ドイツに駐在され、その後改めて本社でロボット用ソフトウエア開発のリーダーをされた後、スウェーデンに13年駐在されました。

講演では、ロボットの分類・技術の動向・各社の動きに始まり、ドイツ駐在当初に英語が全くできなかったことや、それを克服したこと、海外で要望されたのに対応できなかったことを日本で開発現場に戻った時に実現し、それが市場での成功につながったことなど、技術者としての経験はもちろん、スウェーデンの田舎での生活や大学の事情、自分の山大時代のエピソードも交えて、分かりやすくご紹介いただきました。このような内容であったため、質問も後を絶たず、いったん終了したあとでも遠隔中継を使ってのディスカッションが続きました。

授業として参加した学生の講義メモには、失敗しても何かが得られる(何もやらなければ何も得られない)、価値を決めるのは自分次第、文化が違う人へは論理(ロジック)により説得、などの講師の言葉が多数記載されており、聴講者が熱心に講演を聞いていた様子が覗えると同時に、講演自体が学生にとって非常に興味深いものであったことを示していました。


                  セミナーの様子

 

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